木には湿度調整機能がある

木は、空気中の湿気を吸ったり吐いたりする湿度調整機能があります。湿度が高い場合はそれを吸い、低く乾燥している場合はそれを吐き出します。
木が天然のエアコンの役割を果たしてくれているのです。

木は断熱効果に優れている
木は、見た目にも実際触れても、鉄やコンクリートに比べ温もりを感じます。それは、木が断熱性に優れているからです。
木材の内部には空気の入った無数の細胞があり、その空気が熱を遮断しています。密度の高い木材ほど断熱効果 は低く、密度の低い木材ほど断熱効果は高いということです。

木には適度な弾力性がある
木の幹の組織を顕微鏡で見てみると、細長いロープ状の細胞が無数に集まりひとつの束になっていることがわかります。
この構造は蜂の巣に似ていることから、ハニカム構造と呼ばれていますが、それが木が曲げやねじれなどに強い理由であり、適度にしなやかで弾力のある秘密です。

木は音や紫外線を吸収する
木は受けたショックをやわらげるだけではなく、音や紫外線をも吸収します。
昔から楽器には木が多く使われてきたように、音を吸収しまろやかにする効果 があります。
また、光を乱反射するとともに紫外線を吸収する働きがあり、目にやさしいことがわかっています。

木は強い
木の強度を他の素材と比較するとどうでしょうか?
一般的には鉄が強いとイメージされていますが、単位重量あたりの強度ではなんと木材のほうが強いのです。
また、木材は鉄に比べ火に弱いと思われがちですが、太い断面を持つものは表面 の炭化作用により、芯まで燃えにくく熱で強度を失う鉄よりも長く持ちこたえられるというわけです。

リラックスの元
森林浴という言葉は、今やもう一般的となりました。緑の中を散策すると気分がリラックスし、なんとなく元気になってきます。木の香りは、 人の精神を落ち着かせる効果があります。香りだけでなくその色調、肌触り、吸音性などには嗅覚・視覚・触覚・聴覚を通 じて気分を和らげ 豊かな感情を育む作用がある事も知られています。