森や木について
地球の環境問題や森林の役割などについてご紹介します。私たち人類は、何百万年もの歴史の中で繁栄を続け、ついにその活動は地球全体の環境を左右するようになってしまいました。際限なく資源やエネルギーを浪費した結果、その資源の枯渇、地球温暖化現象や地球規模の環境汚染、オゾンホールの発生など私たちはきわめて重大な危機に直面しています。 森林は、地球温暖化の原因である大気中の炭酸ガスを吸収し木材として炭素を固定するため温暖化防止に役立っています。
一般的に樹木のCO2吸収力は樹齢の若い木の方が大きく、成熟段階になると吸収力が落ちてきます。
 杉の場合、植樹後20年ほどたった頃が一番吸収力が大きいと言われております。ラジアータパインもそうですが、木材資源として利用される樹木は、木材資源として使える一定の年限が来たら、計画的に伐採し新たに植樹するといった管理が理想的といえます。
また、森林は雨水を貯え渇水や洪水を防ぎ、水質を浄化し、土砂の流失を抑え「緑のダム」として災害を防止する働きを持っています。私たちにとって、ハイキング、森林浴など安らぎの場として欠かせないものでも在ります。
さらに鳥や動物、昆虫などのすみかでも在り、大気を浄化し酸素を呼吸するすべての生き物にとってかけがえのないものです。今私たちには、これまでの大量生産、大量消費、大量廃棄型のライフスタイルを改め、環境と調和するリサイクル型のライフスタイルが求められています。新しいライフスタイルでは、消費資材などにも「地球に優しい」が求められます。それは生産、加工などの過程において、なるべくエネルギーを消費せず、廃棄する時も環境汚染などをおこさず、そして再生可能なリサイクル型の資材である事が必要です。木材は、そのような条件をすべて備えた典型的な「地球に優しい」資材であり、環境と調和したライフスタイルにもっとも適した資材と言えるのです。
計画林
皆さんご存知のように森林の伐採は自然破壊につながります。 しかし私たちの使用する木は人工的に計画され植樹され伐採される人工計画林なのです。伐採と植樹を計画的に繰り返す事により固定されない、むしろ若くて炭酸ガスをより大きく吸収する木を育てる事が出来るのです。私たちは保護と計画により人工林を無駄無く使用します。
シックハウス症候群
最近の住宅は、合板、ビニールクロス、防腐防虫剤、接着剤等の化学物質が多く使われています。そのため、室内の空気が汚染され、アレルギーやアトピーなど様々な健康障害を引き起こしています。これらは、シックハウス症候群といわれています。
・アレルギーやアトピー
・疲れやすい、慢性疲労
・判断力、注意力、記憶力、思考力の低下
・イライラが高まり、怒りや感情を爆発させる
・頭痛、後頭部の痛み
・寝つきが悪かったり、朝すっきり起きられない
・仕事や生活への意欲の低下

私たちの身体は外部からの異物に対して、身体の状態をいつも一定に保とうと努力しています。ところがある化学物質が外部から入ってきて、一度でもその人の解毒能力や抵抗力の「許容範囲」を超えてしまうと、その化学物質に対して、非常に微量でも過度に異常な反応を示すようになります。これが、「化学物質過敏症」といわれる症状です。 これらの解決には、木材などの自然素材を多く使うことが効果的です。

健康住宅(自然住宅)
現代の住宅には、あまりにも多くの有害化学物質が使われています。 また、昔の住宅に比べ、全体的に壁が多く、その壁はビニルクロスや断熱材で目張りされ、窓は気密性を高めるアルミサッシ、床下はコンクリートの布基礎や ベタ基礎で家自体が密閉された状態です。そんな中、自然素材だけで家を造ろうとする人が増えてきました。 自然素材を具体的にあげると、次のようなものです。
・木造なら木材(エコロジーの意味では、国産材)
・下地材は、合板でなく板材
・屋根は瓦、セメント瓦、アルミ亜鉛メッキの銅板
・外壁はモルタル下地に漆喰かセメントリシン
・内壁は、土壁下地
・壁仕上げは漆喰、珪藻土の塗り壁
・壁紙は安全クロス、和紙クロス(接着剤が問題)
・床はムク材
・塗装は、植物油、鉱物系顔料、柿渋、漆

百パーセント自然素材だけで家を造ろうとしても、できるものではありません。量産品でないものは、個人では流通に問題があって入手しにくいのが現状です。